4-7 日銀と国債

 

日銀の「国債引き受け」

新たに発行される「新規国債」を、日銀が国から「直接」買うこと。

禁止

 

日銀が資金供給を行なうため、国債を買う場合

いったん発行されたものを、銀行から買わなければならない。

 

「債券市場」で買われること(消化)が規則

「国債市中消化の原則」という。

 

→日銀が政府のためにどんどん紙幣を印刷してしまい

財政規律が守られなくなるため。

 

ハイパーインフレ、キャピタルフライト(資本逃避)の恐れもある。

 

国債が売れなくなって金利上昇。

景気が悪いのに金利が上がる「悪い金利上昇」。

 

日銀が発行した紙幣は「価値のあるもの」と引き換える義務がある。

「国債、地方債」など信頼度の高い資産。

「物価の安定」のためお金をやたらにすらないこと。

 

 

戦時中、政府は軍事費調達のため国債を大量発行して日銀に直接買わせていた。

戦後1945~49 ハイパーインフレ

モノの値段が100倍になった。

 

・例外

日銀が保有中の国債の満期が来た金額の範囲内ならOK。

 

「日銀乗換」

日銀の長期国債の残高 58兆円

市場に資金を供給するために、国債を買い続けているため。

 

「銀行券ルール」

「お札の発行高(77兆円)」より「国債の残高」を小さくしておく。

 

※「資産買入等の基金」(ETF上場投資信託やREIT)で買う

長期国債は銀行券ルールの例外扱い。→問題含み。

 

「政府紙幣」という議論もある。

政府独自のお金を発行して、紙幣を増やし、通貨の価値を下落させて

物価の価値を上げてインフレにして、デフレを抑える。

財政規律が守られなく恐れも。