4-8 国債消化の危機 – 楽しく経済

4-8 国債消化の危機

 

国債発行残高 740兆円

普通国債 610兆円

財投債  130兆円

(財政投融資 特別会計国債)

 

国内投資家保有率90%を超えている。

利回りが低いので海外投資家は買わない。

 

★国債所有者の内訳

・銀行44%

・生保・損保20%

・公的年金 11%

・日銀 8%

・家計 5%

 

★銀行が国債を買う理由

①他に貸出先を見つけにくい

手元に資金が余っていて、他の運用先を見つけにくい

 

②低金利で資金調達→低利回りでも利益が出せる

預金は低金利。(預金者につける金利はほとんどゼロに近い)

 

低コストで資金調達できる。

企業や個人に貸し出すより安全で、利回り1%だとしても確実に利益を出せる。

今後毎年40兆円規模で毎年国債を発行すると7年しか余地がない。

→家計資産が買い支える限界。

 

・企業預金を元に銀行が国債を買う

・企業が直接国債を買う

という流れも。

 

「国債消化の危機」は5~10年後に来る

→長期金利はじわじわ上昇。

 

不景気なのに金利上がる「悪い金利上昇」で経済にダメージ。

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(ひとこと)

国債危機は2015年~2020年くらいか。

住宅ローンの金利も上がるんだろうな・・。