「財政」・・国が公共サービスを行なう経済活動
「歳入」と「歳出」
歳入 (政府の収入)
・家計、企業からの税金(税収)
・国債の発行
・埋蔵金(各省庁特別会計の余剰金)(税外収入)
歳出 (政府の支出)
・社会保障(年金、医療、介護)
・教育
・公共事業(道路、橋、ダム、災害復旧)
・防衛
「財源」・・歳出を行なうための資金源
「財政政策」・・歳入と歳出のかじ取り。やりくり。
★財政の役割
①国民に所得再分配
累進課税で高所得者から税金徴収→生活保護。
貧富の差をできるかぎり解消。
「所得再分配」
②公共サービス
社会に必要なもの
教育、医療、交通、司法、消防、警察
③経済の安定
金融政策とともに、インフレ、デフレを防ぎ、経済を安定させる。
本来税収入で歳出をまかなうべきだが足りない。
「国債」で補う。→国の債券(借用証書)
※債券とは
・国や企業(発行体)がお金を借りるために、利子(クーポン)の支払や元本返済を約束して発行する借用証書のこと。
・地方公共団体「地方債」、企業「社債」
・半年ごとに利子、償還日(満期日)に元本が返済される。
・償還日前に換金もできるが、元本割れも。
・発行体の倒産→債務不履行(デフォルト)
国債依存度48%
歳出が税収の2倍。
慢性的な借金体質。
★財政政策手段
①「フィスカル・ポリシー(裁量的財政政策)」
政府が意図的に行なう
・不景気に公共事業を増やす、減税など。
②「ビルトイン・スタビライザー(自動安定化装置)」
景気を自動的に安定させる仕組み
・所得税、累進課税制度
・雇用保険制度(失業保険。つなぎの生活資金を国が支援。)
★「小さな政府」「大きな政府」
→ 「財政規模」のこと。
社会保障増大にともない拡大
・「小さな政府」
低福祉・低負担。
自由経済。一部の成功者に富が集中。
米:レーガン政権・共和党(81~89)
日:小泉政権(01~06)
減税、規制緩和、歳出削減。
・「大きな政府」
高福祉・高負担。
福祉国家。
スウェーデン。消費税25%。税金負担率50%
年金、教育など手厚い保護。
「貯金の心配をしなくていい国」