☆財務分析
9つの指標
①売上総利益率(粗利益率)
②営業利益率
③営業レバレッジ
= 貢献利益(粗利-変動費)÷ 固定費
④財務レバレッジ(自己資本率)
= 株主資本 ÷ 総資本(有利子負債 + 株主資本)
⑤総レバレッジ
=営業レバレッジ×財務レバレッジ
⑥負債比率
=総株主資本 ÷ 総負債
⑦当座比率
=当座資産 ÷ 流動負債
⑧流動比率
=流動資産 ÷ 流動負債
⑨株主資本利益率(ROE)
=純利益 ÷ 株主資本
(by金持ち父さんの投資ガイド 上級編―起業家精神から富が生まれる)
2-2 国際収支
国際収支・・一国の家計簿
財務省、日本銀行が毎月作成、公表
日本の貿易収支、日本と海外での投資の増減が分かる
①経常収支
モノ、サービスの取引額
②資本収支
お金のやりとり。資本の取引額。(投資)
・経常収支→黒字
・資本収支→赤字
日本へ入ってきたお金より、外国に流れるお金が多い。
貿易によって外国から得たお金を使って、外国に積極的に投資して国際収支全体は均衡。
外貨準備増減
外貨準備・・通貨当局(政府や中央銀行)が保有している、外国の通貨(がいか)や金など。
財務省
・一般会計
・特別会計←ここで外貨準備は管理。
★「外貨準備」が変動するとき
①市場介入
円安にしたければ、円を売る。
円高にしたければ、円を買う。
②外国債券の利子の受取
日本の外貨準備は米国債を大量に保有。
これの利子。
③為替相場の変動
保有する米国債を円換算すれば変動する。
(ひとこと)
市場介入したけど、結局また元通りだったら
単なる無駄遣いに終わるのでは?
2-1 GDP
国の総合的な経済力はGDPで表す
GDP=国が生み出した「付加価値(粗利)」
パンが消費者に渡るまで
・農家:小麦を生産して300円で販売(300円)
・製粉会社:小麦を300円で仕入れ、小麦粉にして500円で販売(200円)
・メーカー:小麦粉を500円で仕入れ、パンにして700円で販売(200円)
・小売店:パンを700円で仕入れて、消費者に800円で販売(100円)
付加価値の合計 300+200+200+100=800円
・名目GDP
国内の付加価値を単純に合計したもの
・実質GDP
名目GDPから、物価変動の影響をのぞいて調整したもの。
社会全体の物価が上がると、GDPも上がるが、その分は経済規模の拡大とは呼べないので除く。
日本のGDP
2009年度
名目474兆円、実質527兆円。
・高度経済成長期(57-72)
成長率:名目9.5%、実質15.5%
・安定成長期(75-89)
名目:7.6%、実質4.4%
・低成長期(91-)
名目:0.3%、実質0.8%
1968年~2010年 世界2位
2050年には8位ぐらいの予想。
一人当たりGDPは17位。
新興経済諸国(エマージング諸国)の台頭。
1-11 サンクコスト(取り戻せない費用)
「サンクコスト(埋没費用)」
取り戻すことができないコスト(お金、時間)のこと。
「サンクコストの呪縛」
過去に投資したお金や時間が惜しくて、合理的な判断ができないこと
例1. 群馬県 八ツ場(やんば)ダム
総事業費4600億円のうち、7割の3200億円がすでに使われていた。
政権交代でダム建設続けるか?の議論に。
経済学の合理的な選択→「サンクコストをきっぱりあきらめる。」
これまでのコストは無視して、この先これからかかる費用と利益をはかりにかけて利益が多ければ継続する。
例2. レンタル映画がつまらなくても、お金を払ったんだから最後まで見る。
レンタル料金はもう取り戻せない(サンクコスト)
合理的判断→サンクコストをあきらめる。
見るのをやめて他のことをする。
(ひとこと)
今まで日常生活でもこの「サンクコストの呪縛」は結構あった。
服でも高かったら、あんまり着てないけどおいておく。
本もせっかく買ったから、いまいちでも最後まで読む。など。
でも最近は、損切りできるようになってきた。
新しく買ったばかりでも、いまいちでこの先着ないな、と思えるなら手放す。
かかった費用(過去)は諦めて「これからの費用と利益」を考えるのが大切なんだな。
FXのポジションでもあるかも。。
1-10 インセンティブ
「インセンティブ」
意思決定の際、行動を変化させる外部からの刺激のこと
①報酬、金銭的(アメ)
②ペナルティ(ムチ)
③非金銭的(快適、喜び、名誉)
インセンティブをうまく活用できれば、人々を思うように動かすことができる。
1-9 機会費用
機会費用
ある選択肢を選んだために、あきらめることになった利益のこと。
女性が出産退職で得られなかった給料など。
1-8 希少性とトレードオフ
経済学
→経済活動の法則性を見つける学問。
人間の「選択」に注目。
人は、選択する際、自分が最大限の満足を得られる選択肢を選ぶ。
・人間の欲望→無限
・地球上に存在する資源(原材料、お金、労働力、時間)→有限
↓
すべての欲望を満たすのは不可能。
選択する。
「希少性」
買い手の要求量より、実際の量が少ない状態。
欲望は無限、資源は有限。
「トレードオフ」
一方を選ぶと他方を失う
・ナイターを見に行く→好きな野球を楽しむ
・残業する→給料が増える
満足度の高い方を選ぶ。
二つの選択肢はトレードオフの関係にある。
★経済の基本法則
個人は満足度を高めるために、限られた資源をうまく使う。
企業も、利益を最大化するため、限られた経営資源(ヒト、モノ、カネ)を
うまく使う。
———————————–
(ひとこと)
「欲望は無限、資源は有限」というのが当たり前のことなのに、はっ、とした。
1-7 自由貿易
貿易
自国の得意とするモノを輸出し、不足しているものを輸入して、お互いに利益を得ようとする経済活動。
生産技術の地域的格差。
生産要素の地域的偏在。(鉱物など採掘できる国は限られている)
得意分野に特化する。国際分業。
アダムスミス
「絶対生産費の理論」
モノの価値は生産に必要な「総労働時間」によって決まる。
得意分野の生産性は高いので貿易は理にかなっている。
デビッド・リカード
「比較優位の理論(比較生産費説)」
複数の得意分野があったとしても、最も得意な分野の生産に専念して、他は他国に任せる方が効率的。
1-6 企業間競争
企業間競争
価格、品質競争。市場淘汰される。
生産性の向上に努めれば技術の進歩、資源の有効活用にも役立つ。
自動車の燃費が良くなる、など。
1-5 市場メカニズム
「市場メカニズム」
生産量と消費量が自動調整される。
・供給者(りんご農家)
・需要者(私たち)
「自分の利益(満足度)」と「価格」を照らし合わせて、買うかどうかを判断。
価格が安ければ、買う人は増える。
・買う側の行動を表したもの→「需要曲線」
・売る側の行動を表したもの→「供給曲線」
この二つが交わるところ→均衡点(市場価格)
市場価格が決まれば、量も決まる。
需要と供給の関係=需給バランス
「完全市場競争」
→買う側も、売る側も自分の利益が最大になるように行動する市場。
18世紀。英。経済学者アダムスミス。
市場の自動調整→「神の見えざる手」
世の中のニーズに合ったものが、自然供給され経済が安定すると考えられている。
自由経済の悪い点。(「市場の失敗」)
1.景気が安定しないとインフレ、デフレになる
2.企業が利益を追求しすぎて公害問題を引き起こす
3.失業、所得格差を生む
警察や消防などの公共サービスは、利益追求の市場メカニズムでは機能しないので政府が担当。