5-5 個人の資産

 

企業、政府、家計の3つの中で家計が一番お金が余っている

・預金

・年金支払

・保険支払

で金融市場に資金提供

 

個人の預金は銀行にとって最も重要な資金調達先

個人の金融資産

 

09年 1,456兆円

 

現金、預金、株式、債券、投資信託

(不動産などの実物資産はのぞく)

 

日本人は収益性より安全性を好む。

 

 

 

 

 

5-4 企業の資金需要

 

企業の資金需要と銀行の貸出金利は、表裏一体の関係にある。

日本企業の資金需要は低調が続く。

普通は

企業- 家計+ 政府-

99~

企業+ 家計+ 政府-

企業に資金が余っている。

 

90年代後半

日本の銀行が海外で資金調達する際に不良債権を抱えていたため、金利を上乗せされた。

ジャパンプレミアム

さらなる経営悪化要因に。

 

 

 

5-3 債券市場

債券市場は日本最大の金融市場

機関投資家(銀行、保険会社など)

 

売買高の99%は相対取引(店頭取引)

売買の当事者どうしが直接取引する。

 

株や為替と違ってニュースなどで報道されないが、実は1京円(1けいえん)市場。

1000兆円の10倍

海外中央銀行が外貨準備の運用目的で購入。

投機筋、CTA商品投資顧問業者 ファンド

海外投資家の割合

現物は5%、先物は40%で1位。

 

 

 

 

 

5-2 国債発行

 

12月に予算案が決められる。

そのとき国債発行額が決められる。

 

民間金融機関が購入する額→市中消化額

新たに発行される国債を「新規国債(新規財源債)」という。

 

新規国債

①建設国債

特例国債(赤字国債)

税収不足を補うための国債

 

新規以外

③借換債 91兆円 借金期限延長

④財投債

 

①~④

2009国債発行額 158兆円

新規国債の販売(「国債の消化」という)方法は3つ

①市中消化

②個人向け販売

③日銀乗換

 

①市中消化(ほとんどがこれ)

プライマリーディーラー制度

国債市場特別参加者制度

大手証券会社などによる入札制度。

以前は金融機関などの大口投資家が「国債引受シンジケート団」を作って引き受けていた。

新規国債の売れ残りを防ぐ。

 

②個人向け国債

 

③日銀乗換

日銀が新規国債を引き受けること

 

 

 

 

 

5-1 日銀 金融政策

 

この10年金融緩和政策を取ってきた。

 

99年 「ゼロ金利政策」

デフレを押さえる、景気悪化押さえる

資金供給を行ない無担保コールをできるだけ低い水準に誘導

 

00年 解除

 

政府はまだ早いと求めたが否決。

その後ITバブル崩壊。

 

結果的にゼロ金利解除は早すぎたことになる。

 

 

01年

ゼロ金利解除の失敗を認めたくなくて

ゼロ金利政策には戻らない。

 

 

「量的緩和政策」

誘導目標は無担保コールから日銀の当座預金残高に変わる。

参照 経済 3-6近年の金融政策

 

 

 

 

4-10 格付け機関

 

格付け機関の評価で変わってくる。

 

債券の信用度合いを評価する格付け機関の評価が、金利水準に反映される。

債券のデフォルトリスクを格付けで見る。

 

格付け機関の評価は金利を動かす要因になる。

 


デフォルト(債務不履行)

債券の発行体が破綻して元本と利子が受取れなくなること

 

格付け会社


「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)」

「ムーディーズ」

 

米英

「フィッチレーティングス」

 

日本

「格付投資情報センター(R&I)」

「日本格付研究所(JCR)」

 

発行体がが債券の元本と利息を償還(満期)まで予定通り支払えるか、という見通しを記号で表す。

AAA~Dまで。

 

AA~CCCまでは+、-を付ける。

AAA ~ BBB- 投資的水準

BB+ ~ D 投機的水準。投資リスクが高い。

 

「ジャンク債」と呼ばれる。

ハイリスク・ハイリターンを狙う人は買う。

 

方向性の見通し「アウトルック」

 

長期格付けが中期的(6ヶ月~2年)にどの方向に動きそうかを示す。

 

①ポジティブ

↑に向かう。

 

②ネガティブ

↓に向かう。

 

③安定的

→横ばい

 

④方向性不確定

 

上にも下にも向かう可能性がある。

 

格付けは、絶対的なものではない。

 

日本国債がムーディーズでA2まで格下げされたとき財務省は強く反論。

格付けで発行体の資金調達コストが変わる。

 

格付けが高いと、リスクプレミアムが低い。

 

投資家は格付けを投資判断材料とする。

 

企業はお金を払って「依頼格付け」を取得する場合がある。

「勝手格付け」もある。

 

重要度の高い、国、銀行、保険会社などが対象。

 

 

 

 

 

 

 

 

4-9 リスクプレミアム

 

信用度合いで金利が変わってくる

 

金利は信用度合に応じて加味される「リスクプレミアム」によって変わってくる。

 

信用度が低いとリスクプレミアムが高くなる。

 

銀行の貸出金利は、元金や利子が返ってくるか、信用度合いで変わる。

 

 

貸したお金が返ってこない→信用リスク

信用リスクが高いと、金利上乗せ。

 

その上乗せ金利をリスクプレミアムという

 

ほかに、価格変動リスク、財政リスク、流動性リスク。

 

 

「プライムレート」・・銀行の最優遇貸出金利のこと。

(借りる方から見ると、最も有利な借入金利のこと。)

 

1年以下を短期プライムレート

1年以上を長期プライムレート

現在は短プラの出番は少ない。

大企業向けは「スプレッド貸出」

 

 

TIBORを基準に信用度に合わせて金利を決めるやり方。

 

リスクプレミアムは貸し出す「期間」にも左右される。

1年より10年の方がリスク高い。

 

流動性リスク・・市場での売買しやすさ、換金しやすさ

 

不確定要素が高いほど金利が上がり、資金調達コストは上がる。

 

 

 

 

 

 

 

4-8 米金融政策

 

米国の金融政策が日本の金利を動かす

「世界の中央銀行」ともいわれる米国の中央銀行、FRBの金融政策も、日本の金利に影響を与える。

 

 

各国の「中央銀行」の役割

自国の金利を適正な水準にコントロールし、物価や金融システムの安定に努める。

米FRBは世界に影響を与える。

 

新興国と米国の経済は切り離されている「デカップリング論」はリーマンショックで否定された。

 

リーマンショック後、協調利下げ。

 

世界の金融市場の大混乱に対応するため。

 

FRBの利上げの「時期」と「幅」が世界経済の命運を握っている。

 

米は、まだ住宅バブル、信用(クレジット)バブルが崩壊したあとの治療、療養期間。

FRB金利の動きは日本の金利にも影響する。

 

 

 

4-7 株と金利

株価↑ 金利↑

理由 株価が上昇すると債券を現金化して株を買いたい人が増える。

 

債券売りが進むと債券価格は下がり、金利は上昇。

「株から債券へのシフト」という表現があるが、実際には「株を売る投資家」と「債券を買う投資家」は別のことが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

4-6 為替と金利

 

円高

→輸入品の価格下落

→国内製品も対抗して物価下落

金利低下

 

円安

→金利上昇

 

逆に金利も為替に影響を与える

1国の金利が上がれば、その国の金融商品を買うためにその国の通貨に変える。