企業、政府、家計の3つの中で家計が一番お金が余っている
・預金
・年金支払
・保険支払
で金融市場に資金提供
個人の預金は銀行にとって最も重要な資金調達先
個人の金融資産
09年 1,456兆円
現金、預金、株式、債券、投資信託
(不動産などの実物資産はのぞく)
日本人は収益性より安全性を好む。
企業、政府、家計の3つの中で家計が一番お金が余っている
・預金
・年金支払
・保険支払
で金融市場に資金提供
個人の預金は銀行にとって最も重要な資金調達先
個人の金融資産
09年 1,456兆円
現金、預金、株式、債券、投資信託
(不動産などの実物資産はのぞく)
日本人は収益性より安全性を好む。
企業の資金需要と銀行の貸出金利は、表裏一体の関係にある。
日本企業の資金需要は低調が続く。
普通は
企業- 家計+ 政府-
99~
企業+ 家計+ 政府-
企業に資金が余っている。
90年代後半
日本の銀行が海外で資金調達する際に不良債権を抱えていたため、金利を上乗せされた。
ジャパンプレミアム
さらなる経営悪化要因に。
債券市場は日本最大の金融市場
機関投資家(銀行、保険会社など)
売買高の99%は相対取引(店頭取引)
売買の当事者どうしが直接取引する。
株や為替と違ってニュースなどで報道されないが、実は1京円(1けいえん)市場。
1000兆円の10倍
海外中央銀行が外貨準備の運用目的で購入。
投機筋、CTA商品投資顧問業者 ファンド
海外投資家の割合
現物は5%、先物は40%で1位。
12月に予算案が決められる。
そのとき国債発行額が決められる。
民間金融機関が購入する額→市中消化額
新たに発行される国債を「新規国債(新規財源債)」という。
新規国債
①建設国債
②特例国債(赤字国債)
税収不足を補うための国債
新規以外
③借換債 91兆円 借金期限延長
④財投債
①~④
2009国債発行額 158兆円
新規国債の販売(「国債の消化」という)方法は3つ
①市中消化
②個人向け販売
③日銀乗換
①市中消化(ほとんどがこれ)
プライマリーディーラー制度
国債市場特別参加者制度
大手証券会社などによる入札制度。
以前は金融機関などの大口投資家が「国債引受シンジケート団」を作って引き受けていた。
新規国債の売れ残りを防ぐ。
②個人向け国債
③日銀乗換
日銀が新規国債を引き受けること
この10年金融緩和政策を取ってきた。
99年 「ゼロ金利政策」
デフレを押さえる、景気悪化押さえる
資金供給を行ない無担保コールをできるだけ低い水準に誘導
00年 解除
政府はまだ早いと求めたが否決。
その後ITバブル崩壊。
結果的にゼロ金利解除は早すぎたことになる。
01年
ゼロ金利解除の失敗を認めたくなくて
ゼロ金利政策には戻らない。
「量的緩和政策」
誘導目標は無担保コールから日銀の当座預金残高に変わる。
格付け機関の評価で変わってくる。
債券の信用度合いを評価する格付け機関の評価が、金利水準に反映される。
債券のデフォルトリスクを格付けで見る。
格付け機関の評価は金利を動かす要因になる。
デフォルト(債務不履行)
債券の発行体が破綻して元本と利子が受取れなくなること
格付け会社
米
「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)」
「ムーディーズ」
米英
「フィッチレーティングス」
日本
「格付投資情報センター(R&I)」
「日本格付研究所(JCR)」
発行体がが債券の元本と利息を償還(満期)まで予定通り支払えるか、という見通しを記号で表す。
AAA~Dまで。
AA~CCCまでは+、-を付ける。
AAA ~ BBB- 投資的水準
BB+ ~ D 投機的水準。投資リスクが高い。
「ジャンク債」と呼ばれる。
ハイリスク・ハイリターンを狙う人は買う。
方向性の見通し「アウトルック」
長期格付けが中期的(6ヶ月~2年)にどの方向に動きそうかを示す。
①ポジティブ
↑に向かう。
②ネガティブ
↓に向かう。
③安定的
→横ばい
④方向性不確定
上にも下にも向かう可能性がある。
格付けは、絶対的なものではない。
日本国債がムーディーズでA2まで格下げされたとき財務省は強く反論。
格付けで発行体の資金調達コストが変わる。
格付けが高いと、リスクプレミアムが低い。
投資家は格付けを投資判断材料とする。
企業はお金を払って「依頼格付け」を取得する場合がある。
「勝手格付け」もある。
重要度の高い、国、銀行、保険会社などが対象。
信用度合いで金利が変わってくる
金利は信用度合に応じて加味される「リスクプレミアム」によって変わってくる。
信用度が低いとリスクプレミアムが高くなる。
銀行の貸出金利は、元金や利子が返ってくるか、信用度合いで変わる。
貸したお金が返ってこない→信用リスク
信用リスクが高いと、金利上乗せ。
その上乗せ金利をリスクプレミアムという
ほかに、価格変動リスク、財政リスク、流動性リスク。
「プライムレート」・・銀行の最優遇貸出金利のこと。
(借りる方から見ると、最も有利な借入金利のこと。)
1年以下を短期プライムレート
1年以上を長期プライムレート
現在は短プラの出番は少ない。
大企業向けは「スプレッド貸出」
TIBORを基準に信用度に合わせて金利を決めるやり方。
リスクプレミアムは貸し出す「期間」にも左右される。
1年より10年の方がリスク高い。
流動性リスク・・市場での売買しやすさ、換金しやすさ
不確定要素が高いほど金利が上がり、資金調達コストは上がる。
米国の金融政策が日本の金利を動かす
「世界の中央銀行」ともいわれる米国の中央銀行、FRBの金融政策も、日本の金利に影響を与える。
各国の「中央銀行」の役割
自国の金利を適正な水準にコントロールし、物価や金融システムの安定に努める。
米FRBは世界に影響を与える。
新興国と米国の経済は切り離されている「デカップリング論」はリーマンショックで否定された。
リーマンショック後、協調利下げ。
世界の金融市場の大混乱に対応するため。
FRBの利上げの「時期」と「幅」が世界経済の命運を握っている。
米は、まだ住宅バブル、信用(クレジット)バブルが崩壊したあとの治療、療養期間。
FRB金利の動きは日本の金利にも影響する。
株価↑ 金利↑
理由 株価が上昇すると債券を現金化して株を買いたい人が増える。
債券売りが進むと債券価格は下がり、金利は上昇。
「株から債券へのシフト」という表現があるが、実際には「株を売る投資家」と「債券を買う投資家」は別のことが多い。
円高
→輸入品の価格下落
→国内製品も対抗して物価下落
→金利低下
円安
→金利上昇
逆に金利も為替に影響を与える
1国の金利が上がれば、その国の金融商品を買うためにその国の通貨に変える。