大きい数字は、ゼロがたくさんあって分かりにくいことがありますよね。
銀行の人とか、大きな会社の経理の人なんかは、大きい額のお金を扱うのに慣れていて、そんなにとっつきにくさを感じることはないのかもしれませんが、一般的には、普段の生活で大きな数字を目にすることは、それほど多くないですよね。
例えば、自動車購入のときとか、住宅ローンを組むときなどに、何百万円、何千万円、といった額を扱うことは珍しくないでしょうけれども、頻出するものではないので、とっつきいくさがあるのかもしれません。
例えば、
1000000000000
と見せられた時には、右からゼロの数を追いながら、
「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億、十億、百億、千億、一兆!」
と一兆だと分かるわけです。一兆は、ゼロが12個あって、その左に1があるということですね。
結局これって、ゼロの数の数え方を、単位の数え歌みたいにしている感じもします。
一覧で書くと、
一 ゼロなし
十 ゼロ1つ
百 ゼロ2コ
千 ゼロ3コ
万 ゼロ4コ
十万 ゼロ5コ
百万 ゼロ6コ
千万 ゼロ7コ
億 ゼロ8コ
十億 ゼロ9コ
百億 ゼロ10コ
千億 ゼロ11コ
一兆 ゼロ12コ
十兆 ゼロ13コ
百兆 ゼロ14コ
千兆 ゼロ15コ
一京 ゼロ16コ
・・・
ここで、大きい数字って、よく、カンマが打たれていますよね。
とくに、金額表記ではそうです。
1,000,000,000,000
という具体です。
ゼロ3つ毎にカンマが1つ打たれていて、カンマ4つあるので、4×3=12個!
・・・とゼロの数は少し早く分かる気もします。
で、さきほどのゼロがいくつか?の一覧を抜粋して書き出しますが、
万 ゼロ4コ
億 ゼロ8コ
兆 ゼロ12コ
京 ゼロ16コ
これを覚えておくと、ゼロ12個だから一兆じゃん♪と、すぐに判断できますね。
じゃあこれはいかがでしょう?
100,000,000,000,000
3つ毎に打たれるカンマが4つで、3×4=12個のゼロに、その右に+2つゼロが来ているので、ゼロの総数14コ。
1兆にゼロ+2つで、100兆、百兆!ということですね。
パッと見て分かるためには、なにかひとつ、物差し的なもの、一万はゼロ4コ、一億はゼロ8コ、というのを覚えておくだけでも、そこを基準に、ゼロの数を増減させて判断することで、比較的識別が早くできるかもしれません。
参考までに、こんな表も載せておきます。
英語で大きな数字を言うことはあまりないことかもしれませんが、大きい数字のゼロ3コ毎にカンマが打たれるのは、英語の読み方、単位の進み方を一致してるんですね。
一方で、日本語読みは、一万を基準に、ゼロが4つ増えるごとに、億、兆、京…と続いています。
この違いも、少なからず、パッと認識しにくい原因であるのかもしれませんね。
完全和風で書くなら「一兆弐千三百四十五億」となりますからね。
ところで、ゼロの数でいうと、ゼロ3つずつで単位が上がっていく英語読みと、ゼロ4つずつで単位が上がっていく日本語読み、最小公倍数が12。
とうことで、ゼロの数12のところで、単位が同時に繰り上がっています。
そこが「一兆」ということですが、ここで一致されても、通常はあんまり使うことの少ない数字ですね…。