kaikei – ページ 23 – 楽しく経済

日経一面 2012年1月

①120101 開かれる知つながる力。動き出すチームグローバル。社会の課題次々挑戦。
120103 サムスン、日本再参入。来年めど家電量販に打診。薄型テレビ。
120105 宮城沿岸部に先端農場。官民連携被災地250ha借り上げ。LEDで害虫駆除/農作業ロボ。農業再生モデルに。
120106 発電電力小売り参入促進。経産省検討事業別に免許再編。送配電網、中立機関が運用。
120107 携帯3社1.6兆円投資。スマートフォン通信急増。12年度1割増。ドコモ基地局を整備。ソフトバンク5割上積みへ。
②120108 ゼネコン、東北に重点配置。1~2割増員復興需要17兆円期待。雇用の創出50万人規模。
120109 国管理空港民間運営に。国交省14年度まず仙台や広島。滑走路やビル一体経営。効率化促す。
120110 「総合診療医」を育成。厚労省検討在宅医療の柱に。専門医偏重を是正。
120111 日本株公的資金頼み。外国人売りの7割吸収。日銀が投信購入。年金独法も投資。昨年の下記効果1.4兆円。
120112 米、日本に大幅削減要求へ。イラン産原油輸入。制裁から邦銀除く条件。
120113 岡田氏副総理で入閣。文科相に平野博氏。きょう内閣改造。国対委員長は城島氏有力。
120114 首相「一体改革へ正念場」改造内閣発足。消費税増税野党に協議迫る。定数削減3月には結論。
③120115 欧州危機対応に警鐘。仏など9ヶ国格下げ。対策小出し市場の不安膨らむ。
120116 欧州銀、資本増強に影。20日計画期限・・格下げで不安再燃。貸し渋りの動きも。
120117 三井住友、英銀事業を買収。RBSから航空機リース5500億円。欧州危機で資産受け皿に。
120118 東大、秋入学に全面移行。入試は春、卒業まで4.5~5年懇談会早期実現を提言。国、企業に協力要請。
120119 小売低コスト農業。TPPに備え。セブン&アイ北海道に20ha。ローソンなどクラウドで管理。(1ha=10,000㎡(100m×100m))
120120 小型デジカメソニー首位。録画再生機パナソニックに。デジタル家電国内シェア。震災・タイ洪水響く。
120121 秋入学9割前向き。主要大、国際化に期待。本社調査。慶応・東工大なども検討。
④120122 東電、1700万世帯に導入。電力使用を効率化スマートメーター。国際入札でコスト抑制。18年度ほぼ全家庭に。
120123 東電、火力発電を分離。原賠機構、経営形態見直し検討。競争促しコスト圧縮。送配電など社内分社。
120124 「楽天」取扱高1兆円。スマートフォン経由増加。ネット消費中高年も。
120125 インドでクラウド拠点。NTTコム大手買収。高い教育水準、安い人件費。富士通は技術者倍増。
120126 東電、3年で黒字化。原賠機構計画社債発行に5年。値上げ、原発再稼働前提。
120127 投信配当しすぎ歯止め。過度な運用リスク制限。法改正検討。毎月分配型運用益に限定。
120128 電力5社赤字1兆円超。今期原発停止、燃料費重く。東北2500億円、九州1500億円。
⑤120129 温暖化ガス排出増続く。原発停止が影響。製造業今年度0.2%増。京都議定書「6%減」黄信号。
120130 在宅医療促進へ2000拠点。介護と一体、厚労省が支援策。病床不足に備え。政府は在宅医療・介護を後押し
120131 欧州、危機下の消費税増。仏21.2%、伊23%、独がモデル。早期に財政再建。企業負担は軽減。(欧州も増税か。きついだろうな。日本も将来20%になるんだろうか・・ )

7-6~7 地政学的リスク 

 

うわさで買って事実で売る。

うわさで買う状態のことを「材料が織り込み済み」「いったん消化された」という。

・ 地政学的リスク・・戦争、紛争

イラン、イラク、ナイジェリア、パレスチナなど。

日本は北朝鮮情勢に影響される。

 

核実験、ミサイル発射などで円売り、円安。

→ただし1~2日で薄れる。

 

外交カードであって、本気で米、韓国、日と戦争するつもりがないことを、為替市場は見透かしている。

ブラフ(はったり)

 

しかし今後どうなるか慎重に見る必要がある。

権力継承、突然の体制崩壊により難民流出にならないのか、もし南北統一になったら日本のコストなど。

 

 

 

 

7-3~5 大統領選ドル高。ドル暴落説。介入。

 

大統領選の年はドル高になりやすい(ドル円相場ではなく、実効為替レート)

・強いアメリカをアピール

・選挙のある年に向けて景気浮揚を狙う経済政策でドルが買われやすい

 

近年はあてはまらない場合も。

 

ドル暴落説は本当か?

・財政赤字、ドル信用不安で暴落

・日本の失われた10年(長い不況)に陥っている

など・・

 

しかしドルを売って代わりに買う通貨がない。

ユーロ・・弱点が多い

円・・将来性がない

スイスフラン、金・・市場規模が小さい

 

マネーの行き場がないので実際にはどうか・・というところ。

 

介入は効果が薄れていく

 

①スムージングオペレーション(スムージングオペ)

急激な乱高下をおさえる

酔っ払いに水をかけて頭を冷やすようなもの。

 

②為替相場を特定の水準に封じ込める

物量作戦は巨額の資金が必要。

どちらも人為的な操作で長くは続かない。

 

 

 

 

分かりやすくておすすめの経済・会計本

 

日経新聞を「世界経済欲望ドラマ」と見れば読みやすくなる、という本。
実例もあっておもしろいです。

渋井真帆の日経新聞読みこなし隊 渋井真帆の日経新聞読みこなし隊
(2009/04)
渋井 真帆
商品詳細を見る

 

 

【 会計 】
決算書の読みこなし方が分かります。実践もあるのでGood。

新版 あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編 新版 あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編
(2006/05/26)
渋井 真帆
商品詳細を見る

 

 

でんた君とザックリ君のゆるキャラ絵がとにかくカワイイ♪

「だいたいでええやん。」とゆるいのですが、内容は本質をつかんでいて、大切なことだけざっくり教えてくれます。

 

ザックリ会計力―今度こそ苦手な数字を克服できる ザックリ会計力―今度こそ苦手な数字を克服できる
(2009/07)
西山 昌彦
商品詳細を見る

 

 

決算書をギュッとまとめた「決算短書」から会社の状況をよみとく本。

結晶化フェチには楽しい本です。

「決算書」がブログで、「決算短書」が140文字のTwitterのようなイメージ。

数字からストーリーを、膨らませてイメージします。

 

決算書を楽しもう! 決算書を楽しもう!
(2010/09/10)
平林亮子
商品詳細を見る

 

 

 

 

3人の彼氏候補を、お金の面で分析してしまうという発想がおもしろくて分かりやすいです^^。

収益性抜群のIT企業若社長、安定性の和菓子屋の二代目、将来の伸びに期待の学生、とキャラも立ってるので、すんなり理解しやすいです。

 

まんがと図解でわかる決算書 (別冊宝島) (別冊宝島 1794 スタディー) まんがと図解でわかる決算書 (別冊宝島) (別冊宝島 1794 スタディー)
(2011/07/14)
不明
商品詳細を見る

 

 

 

 

7-2 市場の「テーマ」をつかむ

 

「投資は美人投票」(ケインズ)

自分の好みではなく、他の多くの参加者が美人だと思いそうな人に投票。

 

多数意見を推測するには、市場の「テーマ」をつかむこと。

=何に注目しているか。

 

例。

80年代後半「米貿易赤字」→ドルばらまかれる→ドル下落

 

00年「各国の政策金利」→キャリートレード

低金利の通貨円などで資金を借りて高金利通貨に交換して運用して
高い利回りを上げ、金利差を稼ぐ方法。

→円安が続いた。

 

07年サブプライム危機後、円キャリートレードは解消

→一転円高に。

 

10年「米国の株価」

07年以降リスクの小さい国債が買い進まれる→「質への逃避」

 

リスク回避志向の強まり

米の機関投資家が日、欧、新興国、で投資していた資金を売却してドルに戻し
本国に送金

→「リパトリエーション(リパトリ)

 

 

 

7-1 ドル円1月効果

 

「1月効果」

1月の相場の動きで1年が分かる。

1月の相場の方向性と1年の方向性が一致(的中率 78%)

 

1月スタート、12月エンドという海外の機関投資家の動きを反映か。

大きな出来事、サブプライム、協調介入などがあると崩れる。

 

 

 

 

6-6 実効為替レート

 

「実効為替レート」

通貨の総合力を示す指標

 

日経平均やTOPIX(東証株価指数)の為替版

ドル円相場が円安で、ユロ円が円高のとき、円を判断するには「実効為替レート」を使う。

 

①名目実効為替レート

貿易関係の強弱を反映。貿易面での対外競争力を示す指標になる。

 

②実質実効為替レート

名目に物価変動をプラス。

 

・自国通貨(邦貨)建て

1ドル=100円など

 

・外国通貨(外貨)建て

1円=0.01ドル

 

・実効為替レートは、外貨建てで表わされる。

・1973年を100とする

 

 

07~09年

・ドル円124円→87円に。下落率30%。

・実効為替レート 91.5→128.7 円高に。上昇率40%。

・ドルの価値は、円に対して30%下がった。

・ドルを含めた外貨の価値は、円に対して40%下がった。

 

 

 

 

6-5 GCC湾岸諸国の通貨

 

中東、ペルシャ湾岸は世界最大の石油資源の宝庫。

原油取引はドル建て。

 

GCC「湾岸協力会議」

Gulf Cooperation Council、アラビア語:مجلس التعاون لدول الخليج العربية )

加盟国:アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーンの6ヵ国。

クウェート以外はドルに連動するドルペッグ制。

 

map_tyutou.gif

(引用:世界のダム)

 

・ドルペッグ制のメリット

自国通貨の乱効果による為替差損を少なくできる。

 

・ドルペッグ制のデメリット

金融政策を米に合わせなくてはいけない。

 

→自国でインフレが起こりそうでも米が低金利なら政策金利を引き上げられない。

 

金利は為替レートに影響。金利水準を合わせなければならない。

08年、実際中東では原油価格高騰でインフレになっていたが米が低金利で、右に習えで金利下げたため更にインフレに陥った。

ユーロをモデルに統一通貨が案に出ているが、足並み揃わず。

 

経済1位サウジアラビア

2位アラブ首長国連邦(UAE)

 

中央銀行をサウジに置くことにUAEが反対。参加しない意向。

 

オマーンは経済基準クリアできず。

バーレーン、クウェート、カタール、サウジの4カ国のみサイン。

 

 

 

 

 

 

6-4 資源国通貨

 

資源を外国に輸出している国

資源国通貨(コモディティ通貨)

 

豪ドル、カナダドル、南アフリカランド

金、原油資源価格、輸出先の国の景気に連動する。

 

・豪

経済力の源泉は鉱物資源。鉄鉱石に恵まれている。

 

輸出ベスト5

石炭、鉄鉱石、金、原油、天然ガス。

 

金価格と豪ドル相場は比較的強い相関関係。

 

・カナダ

原油埋蔵量世界2位

 

原油の輸出国は政治が不安定なことが多いがカナダは落ち着いている。

→原油価格に影響を受けやすい。

 

原油価格とカナダドルは相関関係にある。

・南アフリカ

 

金、プラチナ、ダイヤモンドの鉱物資源が豊富。

貿易収支慢性的な赤字。

 

インフレ率11%と高い。

通貨取引量が少ないため急激に変動するリスク。

 

 

 

 

 

 

 

6-3 スイスフラン

 

スイス

「世界で最も安全で安定した通貨」

永世中立国

・・他国間で戦争が起きても自国は常に中立の立場であることを宣言し、その中立は他国から保障されている国。

 

面積、九州ほど。

EUにも加盟せず、政治、経済的に中立。

 

2001年のテロ以降

有事のドル→有事の金、有事のスイスフランに

 

政治・経済不安→金価格高、フラン高に

 

スイス国立銀行(SNB)

09年利下げ

市場介入

 

自国フラン売り、ユーロ買い。

先進国は自国通貨切り下げは自重しているがスイスは例外。

 

2010年 政策金利 0~0.75%

対円フランの下落はユーロやポンドよりも小さい。