6-2 米:最大の個人消費国

 

GDPの7割が「個人消費」

cf.日、独6割弱

 

「消費主導型の経済」

貿易収支 →慢性的な赤字

輸入額(大)>輸出額(小)

 

輸入額が多いのは、この「個人の大量消費」が理由。

人口は増加しているので、個人消費の額も増えるのは普通だが、度を越している。

 

92~貯蓄率低下。

クレジットカードによる「借金体質」過剰消費。

 

株や住宅売買で得たキャピタルゲインを消費に回してきた。

→金融危機以降は低下。

 

「ブッシュ減税」→オバマ政権でも2年延長

所得税を減らす。

 

09オバマ 公共事業を柱の一つ

大型経済対策

道路、鉄道、滑走路、インフラ整備

財政赤字は膨張し続ける

 

2010年 104兆円

「双子の赤字」が再び大きく。

 

 

「輸出倍増計画」

→・「貿易収支を改善したい。」

・「経済政策の手詰まり」

 

これ以上財政赤字を出せない。

・長期金利が上昇してしまうリスク。

 

・米国債(AAA)が引き下げられるリスク。

(→11年8月(AA+)ダブルAプラスに下がった。)

 

金利政策は、0%なので、もうできない。

 

 

★米・経済状況・需要項目別

①個人消費と住宅投資→回復期待できず

②設備投資「需給ギャップが大きい」

企業の生産設備(大)>需要(小)

 

③公共投資

オバマ政権が上積みしているが、大幅な増額は財政収支を悪化させるので期待できない。

④輸出

唯一残された手段。

ドル相場下落→輸出に有利なため、米政府は事実上ドル安容認

 

「強いドル」政策

→「ドル高は米国の利益になる」

 

 

※矛盾を抱える

・輸出には「ドル安」がいい。

・米国債の安定消化のため「ドル高」がいい。

「貿易赤字」による「ドル流出」を「米国債の大量販売」による「ドル流入」で埋めている。



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(ひとこと)

米が、輸出拡大を狙っているなんて知らなかったなあ。

そのためにドル安を静観していることも。