雇用の状況は景気に左右される。
総務省「労働力調査」毎月
・就業者数
雇用者、自営業主、家族従業者
・完全失業者数
1.仕事をしていない(非就業者)
2.すぐ働ける
3.仕事を探す活動(求職活動)をしていた
・労働力人口
15才以上の就業者と完全失業者を合計した人数
完全失業率=完全失業者数÷労働力人口×100
現在5%を超える。
ニート、引きこもりは条件を満たさないので含まれない。
→実質の失業率はもっと高い。
雇用の状況は景気に左右される。
総務省「労働力調査」毎月
・就業者数
雇用者、自営業主、家族従業者
・完全失業者数
1.仕事をしていない(非就業者)
2.すぐ働ける
3.仕事を探す活動(求職活動)をしていた
・労働力人口
15才以上の就業者と完全失業者を合計した人数
完全失業率=完全失業者数÷労働力人口×100
現在5%を超える。
ニート、引きこもりは条件を満たさないので含まれない。
→実質の失業率はもっと高い。
景気 = 「経済活動の勢い」
・活発・・好況。好景気。
需要>供給
・不活発・・不況。不景気。
需要<供給
景気が変動する理由は、需要と供給のバランスが崩れるから。
好況と不況を繰り返す=景気循環。
景気の判断は経済指標で
①実質GDP成長率
内閣府発表。(物価変動を取り除いてある)
②日銀短観(全国企業 短期経済観測調査)
日銀発表。1万社の企業に景況感を聞く。
③鉄鋼業生産
経済産業省発表。
鉄鋼業の「在庫指数」と「出荷指数」のバランスなど。
(ひとこと)
よく「不景気」という言葉を使うけど、経済活動の勢いのことなのか。
需要、供給で表すと分かりやすい。
家計の金融資産は国民の財力を表す
日銀・四半期「資金循環統計」
家計金融資産・・現金・預金、債券、株式、投資信託
(不動産など実物資産は含まず)
10年 1,400兆円
8,500万世帯、平均1,700万円/世帯
(保険、年金も含むので多い)
現金 株・債券・投資信託
日 55% 12%
米 14% 52%
利益を生む「収益性」より「安全性」を重視する国民性。
・家計、企業・・資金が余っている
・政府・・資金が足りない
国債の9割が日本人投資家。
6割が日本の銀行や生保が保有。
日本国民が国にお金を貸している状態。
近年「貯蓄率」が低下。
景気悪化、社会保険料の負担増、超低金利など。
「資本収支」・・(12兆円赤字。流出。)
日本と外国との間で資本(お金が)どのように流れているかを表したもの。
資本の流入、流出額。
・日本人投資家 米国債を買う
(=日本からお金が出ていく→資本収支マイナス)
・外国人投資家 日本国債を買う
(=日本にお金が入る→資本収支プラス)
09年 12兆円の赤字
(=外国が日本に投資しているより、日本が外国に投資している額が多い)
①「証券投資」・・(21兆赤字)
株式や債券などの金融商品を購入すること。
・「対外証券投資」・・日本投資家、外国債券購入
・「対内証券投資」・・外国投資家、日本債券購入
日本より外国の景気がいい→対外、が増える
外国より日本の景気がいい→対内、が増える
09年 対外、対内ともにマイナス。
=外国への投資が増えて、日本への投資は減っている
②「直接投資」・・(6兆円赤字)
企業が外国に工場を建てる、外国の不動産を取得して、お金が外国へ動くこと
・「対外直接投資」・・日本企業が外国に投資
・「対内直接投資」・・外国企業が日本に投資
日本に入ってくる投資額より、外国に出ていく投資額が6倍大きい。
=大幅な赤字
☆日本への投資に積極的でない理由
・市場に将来性がない
・事業のコストが高い
・競合環境が厳しい
③金融派生商品(デリバティブズ)・・(1兆円黒字)
④その他・・(13兆円黒字)
・企業の貸付、借入
・銀行が外国の本支店の間で行なう送金
(ひとこと)
日本のお金が海外に流れていっている。
投資するのはいいけど、ちゃんと回収、かつ利益ペイできるのかな。
日本「経常収支」
09年 13兆円の黒字
①貿易収支・・(4兆円黒字)
輸出額 - 輸入額
②サービス収支・・(2兆円赤字)
サービス取引
運賃、保険料、通信費、旅行費用、特許料
③所得収支・・(12兆円黒字)
「投資収益」
海外に投資して得られた収益。
半分以上が、機関投資家が購入した外国債券の利子。
日本企業が海外の事業法人や子会社から受け取る配当
個人投資家が購入した外国株式の配当金
④経常移転収支・・(1兆円赤字)
外国への無償援助や国際機関への拠出金など。
(ひとこと)
財政赤字と言われているけれど
経常収支は黒字なんだな。
国際収支・・一国の家計簿
財務省、日本銀行が毎月作成、公表
日本の貿易収支、日本と海外での投資の増減が分かる
①経常収支
モノ、サービスの取引額
②資本収支
お金のやりとり。資本の取引額。(投資)
・経常収支→黒字
・資本収支→赤字
日本へ入ってきたお金より、外国に流れるお金が多い。
貿易によって外国から得たお金を使って、外国に積極的に投資して国際収支全体は均衡。
外貨準備増減
外貨準備・・通貨当局(政府や中央銀行)が保有している、外国の通貨(がいか)や金など。
財務省
・一般会計
・特別会計←ここで外貨準備は管理。
★「外貨準備」が変動するとき
①市場介入
円安にしたければ、円を売る。
円高にしたければ、円を買う。
②外国債券の利子の受取
日本の外貨準備は米国債を大量に保有。
これの利子。
③為替相場の変動
保有する米国債を円換算すれば変動する。
(ひとこと)
市場介入したけど、結局また元通りだったら
単なる無駄遣いに終わるのでは?
国の総合的な経済力はGDPで表す
GDP=国が生み出した「付加価値(粗利)」
パンが消費者に渡るまで
・農家:小麦を生産して300円で販売(300円)
・製粉会社:小麦を300円で仕入れ、小麦粉にして500円で販売(200円)
・メーカー:小麦粉を500円で仕入れ、パンにして700円で販売(200円)
・小売店:パンを700円で仕入れて、消費者に800円で販売(100円)
付加価値の合計 300+200+200+100=800円
・名目GDP
国内の付加価値を単純に合計したもの
・実質GDP
名目GDPから、物価変動の影響をのぞいて調整したもの。
社会全体の物価が上がると、GDPも上がるが、その分は経済規模の拡大とは呼べないので除く。
日本のGDP
2009年度
名目474兆円、実質527兆円。
・高度経済成長期(57-72)
成長率:名目9.5%、実質15.5%
・安定成長期(75-89)
名目:7.6%、実質4.4%
・低成長期(91-)
名目:0.3%、実質0.8%
1968年~2010年 世界2位
2050年には8位ぐらいの予想。
一人当たりGDPは17位。
新興経済諸国(エマージング諸国)の台頭。
「サンクコスト(埋没費用)」
取り戻すことができないコスト(お金、時間)のこと。
「サンクコストの呪縛」
過去に投資したお金や時間が惜しくて、合理的な判断ができないこと
例1. 群馬県 八ツ場(やんば)ダム
総事業費4600億円のうち、7割の3200億円がすでに使われていた。
政権交代でダム建設続けるか?の議論に。
経済学の合理的な選択→「サンクコストをきっぱりあきらめる。」
これまでのコストは無視して、この先これからかかる費用と利益をはかりにかけて利益が多ければ継続する。
例2. レンタル映画がつまらなくても、お金を払ったんだから最後まで見る。
レンタル料金はもう取り戻せない(サンクコスト)
合理的判断→サンクコストをあきらめる。
見るのをやめて他のことをする。
(ひとこと)
今まで日常生活でもこの「サンクコストの呪縛」は結構あった。
服でも高かったら、あんまり着てないけどおいておく。
本もせっかく買ったから、いまいちでも最後まで読む。など。
でも最近は、損切りできるようになってきた。
新しく買ったばかりでも、いまいちでこの先着ないな、と思えるなら手放す。
かかった費用(過去)は諦めて「これからの費用と利益」を考えるのが大切なんだな。
FXのポジションでもあるかも。。
「インセンティブ」
意思決定の際、行動を変化させる外部からの刺激のこと
①報酬、金銭的(アメ)
②ペナルティ(ムチ)
③非金銭的(快適、喜び、名誉)
インセンティブをうまく活用できれば、人々を思うように動かすことができる。
機会費用
ある選択肢を選んだために、あきらめることになった利益のこと。
女性が出産退職で得られなかった給料など。