3-7 インフレ目標

 

インフレーション・ターゲティング(インフレ目標)

日銀が物価上昇率(インフレ率)の数値目標をあげる。

 

将来物価が上がるという「インフレ期待」を抱かせる。

 

日銀が銀行から国債など買入で、金融市場への資金供給量を増やす。

→人為的に物価上昇と賛成派は主張。

 

デフレ脱却できないのは日銀の金融緩和が不足とも。

例.インフレ目標 前年比2~3%

 

物価上昇が3%を超えそうなら金融引き締め、

2%を下回るなら金融緩和を行なう。

 

90年NZを皮切りに、世界20カ国が採用

 

インフレ抑制には成功しているが、デフレ脱却はない。

 

 

アンカー効果

「インフレに中央銀行が強く関わる」と国民が考え、インフレ期待が望ましい水準で固定される効果。

 

名目金利のゼロ制約

利下げの余地がゼロまで行くともうない。

 

インフレ目標賛成派の主張

・国債を日銀が引き受ける

・株や土地を日銀が購入する

国民が日銀発行の紙幣を信用しなくなる。

家計金融資産の海外流出、さらに経済悪化。

 

 

現在日銀はインフレ目標には消極的。

代替案

 

「中長期的な物価安定の理解」

前年度比1%程度が望ましい。

 

海外は2%。日本の経済構造、労働慣行、

 

国民の物価の認識等が反映。