7-6 政府・日銀・銀行の「泥船論」

 

日本の銀行が保有する国債は右肩上がり

95年 30兆→10年 142兆円(15年で約5倍)

 

Q:「日本の財政が危ないと言われているのに

銀行はなぜ国債を買い続けるのか?」

 

A:預金で銀行に集まるお金は「円建て」

→銀行の負債は「円」

→銀行は日本政府、日本銀行と運命共同体「泥船」

 

将来の日本経済はどちらか

 

政府が財政健全化に失敗

→悪い金利上昇

→国債価値下落

 

消費税率大幅に引き上げ

→国の活力が大きく失われる

→銀行貸し出しが減少、経済停滞、

→資産が劣化、不良債権が増える

 

銀行は泥船と分かっていても他の船に乗り換えることはしない。

=ドル建てにすると価格変動リスクを負う

 

個人は「泥船が危ない」と思えば他の船に乗り換えられる。

↑これが大規模に発生することを

キャピタルフライト(資本逃避)」という。

 

もし資本逃避が起こったら

債券市場は危機。銀行の円建て預金急減。

銀行は、国債を買う(国にお金を貸す)どころか、貸出に回す資金確保できず、国債を大量に売る必要(国にお金を返してもらう)に迫られる。

 

日本国債、日本銀行券に対して国民の信頼感(信認)が失われると、日本経済は大きな危機に陥る。