物価の上昇、下落はどう影響してくる?
物価上昇と金利上昇の関係を理解すれば、両者の変動によってお金の価値がどう変化するかがわかる。
物価↑ 金利↑
普段利用している預金や住宅ローンは物価の変動が加味されない「名目金利」
金利上昇、と言っても、物価も上がっている場合があるので「実質金利」で見る方がいい。
実質金利=名目金利-物価上昇率
例1:
定期預金の金利5%。物価上昇率3%
100万円が1年後は105万円。
100万円の車が、1年後は103万円。
今車を買ったらお金は残らないが、定期にして1年後に車を買えば2万円残る。
名目金利が物価上昇率を上回っている(お金の上昇がモノの上昇より多い)とお金は実質的に増える。
例2:
定期預金の金利1%。物価上昇率3%
100万円が1年後は101万円。
100万円の車が、1年後は103万円。
車は買えない。
名目金利が物価上昇率を下回っている(お金の上昇がモノの上昇より少ない)とお金は実質的に減る。
景気悪化、名目金利は下がりやすい。
景気悪化、金利が上がるインフレは、スタグフレーション
→かなり悪い経済状態。
例3:
定期預金の金利1%。物価上昇率-2%
100万円が1年後は101万円。
100万円の車が、1年後は98万円。
3万円の金利(3%)と同じこと。
デフレの状態。
一見家計が助かるように見えるが、企業の収益が減るので結局は悪影響。
名目金利が物価上昇率を上回っている(お金の上昇がモノの上昇より少ない)とお金は実質的に増える。
近年の状況。
預金金利がインフレ率(消費者物価指数)を上回っている。