4. 人権思想の発達

4.人権思想の発達

17C後半から人権思想が発達。18Cの米、仏で自由・平等の権利が主張された。20Cに社会権が主張されるようになった。

17~18C
さまざまな思想家が人権思想を主張した。

ジョン・ロック(英)『統治二論』(1689)・・社会契約説、抵抗権を唱えた。(『統治論二篇』『市民政府二論』『市民政府論』とも呼ばれる。)

モンテスキュー(仏)『法の精神』(1748)・・三権分立を説いた。

ルソー(仏)『社会契約論』(1762)・・フランス革命に影響を与えた。

(コミック『女帝エカテリーナ2世』1巻 p284)


■ 17C後半 英・・議会政治の基礎ができる

1688年 名誉革命・・国王の専制政治反対。

1689年 「権利章典」発布。国民の自由・権利と議会の権限を明らかにした。

 

■ 18C後半 米・仏・・自由・平等の権利が主張される

1775年 米 独立戦争・・英の圧政に反対

1776年 米 「独立宣言」発表・・「基本的人権」「国民主権」を主張。

1789年 仏 フランス革命。
「人権宣言」発表。「人は生まれながら自由で平等な権利をもつ。」

 

■ 20C 独・・社会権の確立

資本主義経済が発達。貧富の差が拡大していた。

1919年 ワイマール憲法・・憲法に「社会権」の保障が盛りこまれた。

「誰でも人間らしい生活を営む権利がある」

 

 

 


 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく」

 

2. グローバル化

 

2.グローバル化

・グローバル化:世界が一体化する動き。もの・資金・人・情報などの国境を越えた移動がさかんになること。

・貿易自由化:輸入品にかける関税を廃止。輸入量の制限を撤廃。

・FTA(自由貿易協定):特定の国や地域間で自由な貿易を行うための協定。

 


 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく」

 

1. 少子高齢化

少子高齢化

日本は、少子化・高齢化に。

理由は、出生率の低下や、医療の進歩・生活水準の向上で寿命が延びたこと、など。

問題は、労働力の不足、社会保障費の不足など

年少人口 0~14才
生産年齢人口 15才~64才
高齢者人口 65才以上

生産年齢人口の社会保障制度(年金、医療保険、介護保険)の費用負担が増える。

1人の高齢者を支えるための生産年齢人口

1970 9.7人
2030 1.8人

引用:「中学公民をひとつひとつ分かりやすく」

18. 内閣の仕事

行政・・国会の決めた法律や予算に基づいて政治を行うこと。

内閣・・最高の行政機関。

 

● 内閣の仕事

・法律の執行

・予算の作成

・条約の締結

・政令の制定

 

● 内閣のしくみ

内閣は内閣総理大臣と国務大臣とで構成されます。

内閣は閣議で仕事の方針を決め、外務省、財務省などの行政機関を指揮・監督します。

 

 

 

17. 国会と内閣の関係

・内閣は国会から生まれる。

・「内閣総理大臣」は国会議員の中から指名される。

・「内閣総理大臣」は国務大臣を任命し、内閣を組織する。

・「議院内閣制」とは・・内閣は国会の信任の上に成り立ち、国会に対して連帯して責任を負う仕組みのこと。

・内閣の行う仕事が信頼できない場合、内閣不信任の決議を行うことができる。

この場合、内閣総辞職か衆議院を解散するかを選択する。

 

 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく。改訂版」

 

 

16. 衆参議員。衆議院の優越

◆衆議院の優越

衆議院
・475名
・4年
・解散ある
・解散時は任期中でも資格を失う
・25才以上

参議院
・275名
・6年(3年毎に半数が改選)
・解散なし
・30才以上

衆議院は参議院より任期が短く解散もあるため国民の意思をより的確に反映すると考えられる。

・法律案。衆参が異なる→衆3分の2以上で可決→法律になる

・予算他。衆参が異なる→両院協議会でも異なる→衆の議決が国会の議決になる


 

 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく。改訂版」

 

 

15. 国会と予算

◆国会のその他の仕事

・予算の議決

・条約の承認

・内閣総理大臣の指名

・弾劾裁判所の指名

 

◆予算の議決

・内閣で予算案を決める

※予算は内閣だけが国会に提出できる

・先に衆議院に提出される

・必ず公聴会が開かれる

 

◆弾劾裁判所の設置

重大な過ちのあった裁判官をやめさせるかどうか裁判する

国会のもつ権限

 

・国政調査権

国の政治がどのように行われているかを調べる権限。

 

・内閣不信任決議権

衆議院は内閣の信任・不信任の決議を行うことができる

 

 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく。改訂版」

 

 

14. 国会のしくみ。法律ができるまで。

・国会の仕事=法律の制定(最重要)

・法律ができるまで

議員か内閣が法律案を出す

衆参議院で審議、採決(委員会・本会議)

成立。国民に交布

 

・委員会・・所属議員が審議。少人数。

・本会議・・議員全員が審議。議決。

 

※公聴会・・利害関係者や専門家の意見を聞く

 

定足数・・表決(議案に対する賛成の意思表示)するのに必要な出席者数

・委員会 半数以上

・本会議 3分の1以上

過半数の賛成で可決

 

 

 

 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく。改訂版」

 

 

13. 国会

<国会>
・国会・・政治の中心機関
・衆議院465名と、参議院245名の、合計710名からなる。
・「常会」・「臨時会」・「特別会」がある。

<国会の地位(41条)>
・国権の最高機関
国の最高の意思決定機関⇒主権を持つ国民の代表者で構成される機関だから

・唯一の立法機関
国会だけが法律を制定する権限を持っている

<二院制>
・衆議院の行き過ぎを参議院が抑制できる
・審議を慎重に行うことができる
・国民の意思を政治により反映できるように

衆参ともに本会議、常任委員会、特別委員会がある

<国会の種類>
1.常会(通常国会)
・毎年1月に召集され会期は150日(6月まで)
・次年度の予算の議決が行われる

2.臨時会(臨時国会)
召集されるのは
・内閣が必要と認めた場合
・総議員の4分の1以上の要求があった場合

3.特別会(特別国会)
・衆議院の解散後の総選挙の日から30日以内の招集
・内閣総理大臣の指名が行われる

 

 

 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく。改訂版」

 

 

12. 政党

「政党」とは政治について同じ考えを持つ人々が、その考えや政策を実現するために作る団体。

国の政治は政党を中心に運営されていて、これを政党政治という。

公約・・めざすこと

マニュフェスト・・具体的な政権公約

内閣は政党中心に組織される。

単独内閣・・1つの政党

連立内閣(連立政権)・・複数の政党

 

与党・・政権を担当する政党

野党・・それ以外の政党。政策批判したり行動を監視する。

 

 

引用:「中学公民をひとつひとつわかりやすく。改訂版」